2008年10月30日

歯周病の話

歯肉炎が、進むと歯周病になります。
炎症が歯肉だけではなくて、歯を支えている骨にまで進んでいきます。
歯周病の治療は、歯周ポケット(歯と歯肉の間の溝)の中のプラークや歯石(プラークが石灰化したもの)を除去します。


軽度→軽度1







軽度の歯周病では、歯を支えている骨(図では緑色)が少し吸収されてきます。
治療によっては、元の正常な状態に戻る可能性があります。


中度→中度2







中度の歯周病では、歯はしだいに動くようになります。
歯肉は大きく腫れたり、膿が出ることもあります。
治療によって、プラークや歯石が除去すれば、歯肉の腫れがおさまりますが、骨は元の状態に戻すことは難しく、これ以上、歯周病が進まなくするのが目標になります。


重度→重度2








重度の歯周病では、かなり骨が吸収されていますので、治療をしても、歯がぐらぐらしています。
最終的には抜歯になる可能性が高くなります。

このように歯周病は、治療しても元の状態に戻すのは難しく、進行しないようにするのが精一杯になります。
歯周病は、予防が大切です。
定期的な健診をして、プラークと歯石の除去をしっかりやりましょう。



トラックバックURL

この記事にコメントする

名前:
URL:
  情報を記憶: 評価: 顔