2011年03月07日

四條隆彦先生のセミナー 噛んで知る日本の食力

四條隆彦日曜日に行ったセミナーは、
「噛んで知る日本の食力」
(四條司家千二百年の伝承と日本食文化の底力)
講師の先生は、四條隆彦先生。
四條隆彦先生は、平安時代から続く宮中包丁道・日本料理道を継承する四條司家第四十一代・当主です。
歯科とは直接関係ないように思えますが、このセミナーの案内には、
「日本の食文化においては命の根元となる「食べること」は、「よく噛むこと」であり、口腔機能を健康に維持することは心身の健康に直結する重要な医療となります。」
とあり、食文化と歯の健康は、深い関わりがあり、興味深い内容でした。
また、日本料理の素晴らしさもよくわかりました。
日本料理は、素材の味を引き出すための料理で、淡い味を噛んで味わいます。
上質のお吸い物のようにお口に含んだ瞬間は味が薄いと感じたとしても、時間差を持って舌とか胃から全身にその味わいや深み、そして満足感が伝わってきます。
その反対に欧米食は素材以上に味をつけていく料理です。
食べた瞬間に味を感じますので、それだけ味が濃厚なのです。
欧米食に慣れてしまうと、味覚が濃くなり、あまり噛まなくなり、肥満などの原因になっていきます。
健康を考えると、やはり日本型食生活がいいようです。

四條先生は、毎年、明治神宮内拝殿にて、新年包丁儀式を奉納されています。
ビデオで、その儀式を見ました。
右手には普通の包丁よりかなり大きい庖丁刀を持ち、左手には真魚箸を持って、決して素手を素材に触れることなく料ってゆく姿は、日本の伝統美を感じました。
包丁道の根本精神は、素材に対する感謝、道具への感謝、そして、食べていただく方への感謝だそうです。
感謝の心によって初めて「食」の美味しさが伝わる神事をして、今日まで千年を越えて受け継がれてきました。
「道を極めることによって、文化を守ることができる。」と四條先生は、言われました。
心に響くお言葉です。

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